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生まれ落ちた空で…

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管理人の徒然なるままに投下してます。 ※次回キリ番→2000※
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本日も晴天なり

『とある意識の憂鬱』

晴れ渡る青い空。
空に散らばる慣れ親しむ塊。
空は高いなと、シルフの気の向くまま流される自分。
自分。自分と言ってもふわふわと意識が漂っているだけで個体と言うものが無い。無いけど別に困らないし、会話をするやつらも似たり寄ったりで気にもならない。
空をふわふわ何処に行くのか、何処にたどり着くのか?
そんなもの無いさ、とふわふわと空中散歩。

本日も晴天なり

「ー、ー、」
「呼んだ?」

呼ばれた気がして意識を向ければ人がいた。
その人はいきなり現れた(と言っても形があるかは知らない)自分に吃驚していた。
「あれ?呼ばなかった??」
「ー?」
人が何か言った気がするけど、良く聞こえない。首を傾げる(つもり)と人が近付いてきて自分に触る。けれど、実体の無い自分は空虚を掴むだけで、その人が悔しそうな顔をしていた。
「君は何で呼ぶの?」
自分を
「わからない」
わからないの?
人が自分に向けて手を伸ばすけど、触れられもしないのにどうして自分を掴もうとするかわからない。
「ー、」
切なそうに苦しげに自分を呼ぶ声にズキンと胸が痛んだ気がした。
「何がしたいの?」
まわりの風が引き離そうと流れるのを無視し、人に問い掛けた。
「ー」
馬鹿の1つ覚えも良いところに呼ぶ声に思わず自分は叫んでいた。

「それはお前の名だろう!!」

人は固まっていた。そして自分は混乱していた。「あ、あれ?自分は…」名前など最初から無かった筈なのに…。
この人は誰?
知ってはだめ。
風が告げる
どうして知ってるの?
忘れなさい。
遠くの風が告げる。

「君は誰…?」
俺より深い色の赤が好きだった。見つめてくるだけでその翡翠の瞳に心が弾んだ。あぁ、自分はこんなにも彼を知ってる。
「忘れたのか?」
忘れるものか。大事な大事な大切な存在の名を!
「また、後生大事にしまっといてるのか?」
あぁ。そのイヤミったらしい言葉!別に好きでしまっといたんじゃない。ただ大切過ぎて抱えてたら、わからなくなっただけだ。

「呼べ、名前を」

呼んだらどうなるの?自分は消えてしまう?君は消えてしまう?

「俺とお前は違う。そうだろう?」

そうだ!違うんだ、生まれた瞬間からもう…。

「だから側にいろ!この屑がっ!!」
「アッシュ!!」

何故だろう、触れられないと思った手に暖かさを感じるのは。
何故だろう、こんなにも涙が溢れるのは。
実体なんて無いはずなのに…、抱きしめられている体温を感じるのは。

「遅い。ルーク…」

一面に咲き誇る白い花の花びらが風に流れていった。今はもう流れない。つなぎ止める人がいるから。
自分がわからなく空に漂うこともない。名前を呼んで抱き締めてくれる人がいたから。

「ただいまアッシュ!」

本日は晴天なり、
けど場所によっては雨が降るかも!


END


ルークたん迷子になるの巻。大爆発後、記憶がアッシュに移ったけど何とか意識が残ったルーク。ローレライ+他音素が保護し、自分が誰かもわからないルークの意識を見守る事にしたんだけど、風が気に入っちゃって空に漂せてたらアッシュが迎えに来ちゃった話。
ローレライがルークがアッシュの事と自分の事がわかったら返す、とか条件付きでタタル渓谷でやり取りした…。
説明ながっ!

因みにフールはEDの赤毛はルークの記憶を持ったアッシュだと思ってます。ほんとは2人で帰って欲しい所ですけど…。空白の一年(?)は統合する期間だったのではと…。思ってます。

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